
4はどうすれば健全になれる?
健全状態へ上がるとき
どうすれば健全度が上がるか。統合できるか。 4の統合のためには、欠落している自分をどう受け入れるかという自己受容がテーマになる。
通常状態の4だと欠落している自分をそのままアイデンティティにしている状態になる。その欠落があるからこそ、自分だと捉える。その欠落感や不完全さが人との差別化になるので、そこにしがみつく。それが自分を特別たらしめる所以だと捉える。これは人にもよけど、孤独感や社会不適合感(SO4だと思う)、自分にしかない傷や痛みのある経験とかそういう感情を基にした自己イメージになる。(=否定的アイデンティティの構築)
そこから統合するためには、欠落感や不完全さへの認識を根本から変える必要がある。それをアイデンティティとするのではなく、外界に表現するための燃料やエネルギーにするという認識の転換が必要になる。要するに目に見える形に昇華するということ。そうすることで感情を客体化でき、自己受容できるようになる。 ここで重要なのは、感情を直接人に伝える形では感情を客体化したことにはならないってこと。健全度向上には寄与せず、ただの一過性のカタルシスを得られるだけになる。6ならここで信頼できる人間関係を構築できたとして安心を得られるんだと思う。4の場合、成長プロセスは6に比べ自己完結的であり、何か形のある表現方法で現実に落とし込むこと、外在化することの方が重要である。芸術的表現や文章での表現、手を動かすこと全般を指すと思う。絵や詩などの芸術表現でなくとも、ガーデニングやDIYなどでも良いんじゃないか。感情というのは話し言葉だけで伝えるには難があり、満足には伝わらない場合が多いためである。(この辺たぶんSP4。SX4はもっと感情をきちんと吐き出せる誰か一人との深い繋がりを安定して持つこと、SO4は自分の感情や内面の表現と一致する何らかのコミュニティやグループから承認を得られることが健全度向上の起点になる) これは自分と同一視している感情を現実に反映させる行為である。4は自分の存在を認識する感覚が欠けており、現実での存在感を得ることが難しいということは以前の記事でも述べた。それは本能的感覚(=ガッツセンター)と1番離れているからである。同じ理由で5も実存の欠如という問題が根底にある。だからどちらも統合先がガッツセンターになる。 その感覚を得るために自分と同一視している感情を現実との接点にすると、自分の存在を感じられる。それが統合先がガッツセンターの1である理由になる。要するに4が目指すべき成長の先は現実化であり、それが外界との接続になる。現実との接点を感情を通して構築できると健全度は上がるということ。 生得本能別にまとめると、SP4は内面を昇華させた作品制作を通して、SX4は内面の共有ができる一人との深い繋がりを通して、SO4は内面と合致するグループの承認を通して行うことで、感情を外に出すことができる。どの方法で健全度が上がったかで生得本能は自分で分かると思う。
統合の鍵
内面をどう外界において表現するか、自分に合った表現方法を理解しているかどうかが統合の鍵となる。統合はアイデンティティのパラダイムシフトってことなんだなあ。
ナランホ、パーマー、リソ全部を統合した形での解釈になってると思う。というか自分の解釈は全てそんな感じ。自分の感覚とも合わせ、矛盾なく統合するとこういう形になった。
不健全状態へ落ちるとき
いわゆる不健全な状態がどんな感じなのか。僕は健全度9まではたぶん落ちたことがないので今回は省く。
通常段階までの4なら、情動に従うことで自分らしく生き、成長できると信じている。あらゆる経験から意味を見出し、それをアイデンティティの一部にできる。そのため、自己価値はまだ揺らいでいない。
それが健全度7では現実に起こった何らかの問題をきっかけに、そうではないと気付かされる。今までの行動が成長に繋がらず、全てが無駄な時間だったかもしれないという恐れに直面する。ある程度実際の根拠があるから逃れられない。そこで自己価値が揺らぎ出す。
価値の源泉と自己否定
自分に価値がないというとまるで3の恐れだけど、3と違うのはどこに価値を見出すか。 3は「外的な評価や成功」、4は「内的な意味や独自性」にその価値を見出す。それさえ少しでもあれば心が折れずに済む、というところか。 4にとっての内省とは自分の経験や感情から自己発見を行うこと。そこからどんな影響があったのか、どんな風に今と繋がってるのかを考える。それが自分にしかないものを持っていると思える源というか。この自己発見が自分に価値があると実感するために必要なプロセスになる。 しかし健全度7ではその価値を内省から見つけることが困難となる。今までの人生で経験したことに何の意味づけもできず、そこから自分の唯一無二性も感じられない状態は4にとっては辛い。自己否定や無価値感が強くなる。自分の存在や人生に疑問を持つことになり、それが自分自身への失望と絶望になる。健全度8でそれが自分には何の価値もないんだという確信に繋がる。自分の人生は何だったんだろう、となる。
僕の場合はかなり前の話にはなるけど、自己価値のなさに悩んでた時期があった。誰かの死を伝えるニュースを見たときに何で自分じゃないんだろうと毎度思っていた。自分の方が価値がない人間なのにな、と。神は存在していたとしても全く平等・公平じゃないし、その人の価値を精査せずにランダムに死を与えているように見えるから功利主義じゃないなと思っていた。これが健全度8だったかなと今では思ってる。
要するに自己探求の結果が、内的な意味で充実感や満足感をもたらすかが大事ってことで、それが得られない自己否定の時が不健全段階だと解釈してる。